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留学者用 英文推薦状(Letter of recommendation)の書き方

英文推薦状(Letter of recommendation/Reference letter)は、海外の大学/大学院への出願者を支持する声明であり、その出願者が志望する大学/大学院の入学基準を満たしていることを裏付け、出願者の個性や成績、経験、長所、才能、将来的な有望性に関して全体像を示します。

英文推薦状に記載する内容は個々の生徒に合わせ、状況に応じたものでなければなりません。出願するコースの募集要項を確認し、特定の要件や重点的に述べるべき項目があるかを確認しましょう。

長さは A4で1ページにまとまる程度が理想です。通常、 前書き、主文、まとめの3項目で構成します。英文推薦状における体裁や専門的表現は志望者の出願に影響を及ぼすことがありますので、正しく、実務的な形式や書体で書かれているか確認してください。スペルの間違いや文法的な間違いがないかどうか、注意深く英文の校正を行いましょう。

 

以下に英文推薦状の構成の仕方、含むべき内容と含むべきではない内容をご紹介します。

 

  • 英文ビジネスレターの形式を使うこと。英文推薦状の宛名は Dear [名前]、受取人名が分からない場合は、Dear Sir/Madam, または To whom it may concern: を使います。

 

  • 最初の2~3行は、英文推薦状を書いているあなたの立場について述べます。あなたの地位と大学/大学院出願者との関係について明確にしなくてはなりません。例:彼/彼女がクラス/セミナーの生徒だった。どのくらいの期間か? どの程度の頻度で生徒と接する機会があったか? など。

 

  • 次の項目では、英文推薦状と一緒に出願者が大学に提出する書類についての裏付けを行います。出願者の学業成績を裏付けることが最も重要ですが、生徒があなたの講座を受講していた時期も明記するとよいでしょう。

 

  • 第3の項目では、出願者の能力と資質について、あなた個人の評価を述べます。クラスや大学への貢献度を高く評価している点や、出願者の持つ特別な資質をひとつひとつ示すことが望ましいです。例えば、やる気、情熱、細部への配慮、分析能力、統率力など。個々の長所を明確に反映し、類型化しましょう。出願者がいかに意見を上手く体系化し、表現することができるか? あなたの評価・信頼を裏付けるものは何か? 組織的・分析的な能力はあるか? どのような長所を強調するにせよ、常にあなたの評価の裏付けとなる具体例、つまり、論文や試験、成績の評点、授業での発表などを挙げること。

 

  • 4つ目の項目には、出願者の秀でた活動について、例を2、3挙げます。過去に経験した特筆すべき課外活動について出願者に確認し、記載するとよいでしょう。

  • 英文推薦状は肯定的に締めくくります。すでに述べたことを完結にまとめ、あなたが出願者を推薦する旨を明確に記しましょう。大学側がさらなる情報を必要とする場合には協力するという旨も記載し、あなたの連絡先も明記してください。

 

  • そして、適切な表現で英文推薦状を結びます。受取人の名前が分かっている場合はYours sincerely, 受取人の名前が分からない場合は、Yours faithfully, を使います。

 

それでもどのような内容にすべきか分からない場合は、あなた自身が大学/大学院の願書選考委員の立場にいると想像してみましょう。出願者についてどのような情報を知りたいと考えますか? 出願者にどのような資質を求めますか? 読み手にとって最も役立つ情報に焦点を定め、重点的に述べましょう。

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